教室を再開した当初から来ていた生徒さんもおり、皆、めでたく大学に合格して春から別々の場所で新たな学生生活を送ることになります。
振り返れば様々な思い出がありますが、2008年の夏,初めて吉野の公民館を借りて英語劇をしたのが一番の思い出かもしれません。英語を人前で話すチャンス!と思って、毎年英語劇の発表会をしていましたが、初めのころは生徒数も少なく、劇を考えたりシナリオを作ったり、舞台用の小道具を作ったりしていましたが、生徒さんも徐々に増え、年とともにだんだん大変になり、最近は簡易化して、既成のチャンツや歌の発表やクイズ等をするパーティになってしまったのは、多少残念なことかもしれません。
今回巣立っていった3人は、ひとりひとりの英語への携わり方が全く違っていました。一人は早いうちから英語の教師になりたいという目標をもっており、とにかく勤勉で、教室でも英語の会話に意欲的でした。高2のときに初めて英検2級を受けて一発で合格したのには驚きました。二人目は英語よりも先にピアノを習っていたせいか、音感がよく、音声の習得がすばらしく早く、知らぬ間に、習っていない単語でも、正確に読めるようになっていました。大学でも英語の勉強をしていくようです。三人目は理論的に物事を理解する能力が抜群で、言葉自体に興味を持ち、中学の時には翻訳についてのスピーチをし、高校ではアナウンス部に入り、自分の興味を追求していました。大学では言語学に進むことにしたようです。三人三様、目標は違いますが、将来自分の得意を生かした仕事に携われるようになればと思います。
レッスンが大変な時期もありました。意図的にきちんとした発音をしなかったり、中学生の頃は、スマホを手にした彼らが、クラスの最中に気になってしょうがなくなり、レッスンに集中できないので、スマホを入れる箱を玄関に設置したこともありました。友達同士のおしゃべりに夢中になってしまい、レッスンにならないので、部屋を別々にした時期もありました。彼らの好きなシンガーの歌を英語で歌うようになり、皆の歌の上手さは新たな発見でした。わたしも現代のポピュラーな曲を沢山知る機会が与えられ、視野が大分広がったと思います。
いずれにしても、このたび卒業した生徒さんたちがこれからの人生で、教室で学んだことをどこかで生かすチャンスがあれば、教室に通っていて良かったと思うことがあれば、これほどの報いはありません。
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2008年の初めての英語劇 |
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Wiiパーティとスイーツで盛り上がりました! |
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卒業生3人+在校生+ダン |